
今回はみんなが嫌いな診断基準。
しかも、感染症に関連した疾患であるリウマチ熱について解説。
リウマチ熱の診断基準や溶連菌感染症に関係するものなど、どれも国家試験には出題されているので、しっかり覚えような

リウマチ熱のゴロ

- Jonesは Jones改訂基準の大症状(5つ)
- 森 心炎
- 林で 輪状紅斑
- ブ 舞踏病
- タに 多関節炎
- 引っ掛けられた 皮下結節
- よう A群β溶連菌感染が先行
先行したA群β溶連菌感染を確認後、大症状が2項目以上or大症状1項目+小症状2項目以上で診断される
小症状には発熱、炎症反応、関節痛、心電図でPRの延長ですが、理学療法士国家試験ではここまで覚えておく必要はないと判断し、割愛します
リウマチ熱とは
リウマチ熱は、もともと関節リウマチやSLEと同様、古典的膠原病に分類されていました
しかし、A群β溶血性連鎖球菌が原因とわかり、古典的膠原病と分類することは少なくなりました
A群β溶血性連鎖球菌が原因となるものは、リウマチ熱の他にも猩紅熱や急性糸球体腎炎、丹毒などがあります
主に幼児期から学童期に発症する全身性疾患で、患者にはペニシリンの内服が奨励されています
また、リウマチ熱には交差反応が関与していると言われています
交差反応とは簡単に言うと、抗体が菌だけではなく菌に似た性質の抗原にも反応(攻撃)してしまうことです
A群β溶連菌の表面にはM蛋白と言う抗原が存在し、抗体はこのM蛋白に反応します
心筋にはM蛋白と似た構造を持っているため、交差反応により心炎をきたすと考えられています
練習問題
Q1.次のうちリウマチ熱の診断基準の大症状はどれか。2つ選べ。
- 発熱
- 皮下結節
- PR延長
- 関節痛
- 輪状紅斑
正解は2,5
Q2.次のうち溶連菌感染症と関係のないものはどれか。2つ選べ。
- リウマチ熱
- 慢性糸球体腎炎
- ボツリヌス症
- 猩紅熱
- 丹毒
正解は2,3
まとめ

- Jonesは Jones改訂基準の大症状(5つ)
- 森 心炎
- 林で 輪状紅斑
- ブ 舞踏病
- タに 多関節炎
- 引っ掛けられた 皮下結節
- よう A群β溶連菌感染が先行
先行したA群β溶連菌感染を確認後、大症状が2項目以上or大症状1項目+小症状2項目以上で診断
小症状には発熱、炎症反応、関節痛、心電図でPRの延長ですが、理学療法士国家試験ではここまで覚えておく必要はないと判断し、割愛
A群β溶血性連鎖球菌が原因となるものは、リウマチ熱の他にも猩紅熱や急性糸球体腎炎、丹毒などがあります
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