国試に役立つ「腓骨神経」の臨床経験と解剖

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フィジモン
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本日は臨床1年目で経験した腓骨神経麻痺のお話です。

神経麻痺は誰でもなり得ることです。

一般の方や学生にも役立つ内容で構成しました。

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臨床1年目に見た総腓骨神経麻痺

本日は1年目に見た総腓骨神経麻痺の方のお話をします

臨床1年生の僕は最初先輩の臨床を見学していた訳ですが、そこで国試の勉強した通りの総腓骨神経麻痺の方(Aさん)と出会いました

Aさんは割と長期間リハビリに通っている方で(期間等はぼやかしています)

総腓骨神経麻痺になった経緯を聞いたフィジモンは驚きました

総腓骨神経麻痺になった理由

Aさんは元々他の病気で入院されていました(勿論他の病院)

入院した経験のある方はご存知だと思いますが、入院生活はベッド上で過ごすことが多くAさんも例外ではありませんでした

その際にベッドと腓骨頭部が長期間接していたことが原因で麻痺となってしまったのです

驚いたこと

腓骨神経麻痺になったことは上記が原因ですがなんと告知されていなかったんですね!!

病院側としては麻痺を作ってしまったことを隠したかったのか?

ただ、認知していなかったのか(装具作成済み)…

まあ、真意はわかりませんが

リハビリに大変苦労していました

入院生活で気をつけたいこと

これはこれから入院する可能性のある、人類全ての方が知っていてほしいことです

なぜなら、知っていれば防げる事だから!!!

この世の中は不条理で知らないことで損することが沢山あります

もちろん、理学療法士や医療関係者がそういった医療事故?を起こさないことが前提ですが

被害を被るのはその情報を知らなかった貴方かもしれません

そういった意味で医療リテラシーを上げることは大切かもしれません

言い忘れていましたが、入院生活に限らず姿勢はこまめに変えましょう

それだけで、全てではありませんが麻痺や腰痛も防ぐことができます

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腓骨神経の解剖

総腓骨神経

坐骨神経の総腓骨神経部は梨状筋下孔を抜けた後、大内転筋と大腿二頭筋長頭の間を下降していきます。

その間に大腿二頭筋短頭に筋枝を出し、脛骨神経部と分岐して大腿二頭筋腱内側を外下方に下降(腓腹筋外側頭を越える)。

腓骨頭下部(長腓骨筋深部)を前方へ回り込み、浅腓骨神経、深腓骨神経に分岐

また、総腓骨神経は腓腹筋外側頭を越える辺りで皮神経を2本(外側腓腹皮神経,腓腹交通枝)分岐します

浅腓骨神経

浅腓骨神経は長腓骨筋深層を下降し、長腓骨筋・短腓骨筋を支配

その後、下腿深筋膜を貫通して足に入り、内側枝・外側枝に分岐して足背と趾に分布

深腓骨神経

深腓骨神経は下腿前区画と外側区画を隔てる筋間中隔を前内側に貫通し、長趾伸筋深層へ入る

その後、下腿骨間膜前方を前脛骨動脈と伴走(前脛骨筋と長趾伸筋間を下降)

前脛骨筋、長趾伸筋、第三腓骨筋を支配し、足背部で短趾伸筋を支配(第1,2背側骨間筋の支配神経にも関与)。母趾と第2趾間の皮膚に分布

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