
2020年は世界的に大変な年でしたね。
2021年も引き続きみなさんの行動が世界を救います。
また、世界情勢を見ても第56回理学療法士国家試験に感染症問題や公衆衛生の問題が出ることが予測されます。

でも、感染症とか細菌もウイルスも数が無限で覚える気が失せるんだけど…

はい。僕もです。
ですので、なるべく覚えやすいように工夫して覚えることが重要です。
また、ゴロを駆使して少しでも気合いで覚える量を減らしましょう。
今回記事内容が多くなってしまったため、練習問題については空気感染の記事をご覧ください(今週中にアップします)

飛沫感染とは〜感染様式をおさらいしよう〜
飛沫感染とは外因性感染のうち水平感染にあたります
水平感染とは感染源となるものから伝播する様式で接触、空気、接触、媒介物感染があります
また水平感染以外には、垂直感染(母体から子供に感染する様式)があります
飛沫感染では飛沫(5μm以上)を吸い込むことで感染すると言われ、1m以内で感染すると言われています
飛沫感染する感染症の語呂合わせ

- 韻 インフルエンザ
- 踏 風疹(3日はしか)
- む ムンプス(流行性耳下腺炎)
- 100 百日咳
- 歳 細菌性肺炎
- マイコ マイコプラズマ肺炎
マイコさん(100歳)がラップで韻を踏んでいるイメージで覚えましょう
インフルエンザ
インフルエンザとはインフルエンザウイルスによる感染症で、風邪症候群に分類されます
かぜ症候群の中で最も重症とされています
ちなみにかぜ症候群の80~90%はウイルス性でライノウイルス(約30~40%)、コロナウイルス(約10%)が原因として多いです
インフルエンザウイルスはRNAウイルスのため、複製ミスが起きやすく変異しやすい(=流行しやすい)
*細菌性髄膜炎の原因として多いインフルエンザ菌とは違うので注意
風疹
風疹ウイルスによって生じる感染症
発疹の融合が少なく2〜3日で消失することから3日ばしかとも言われています
頚部リンパ節主張が見られ発疹の消失後も数週持続することがあります
ちなみに、第2種学校感染症に指定されているので、発疹が消えるまで登校することができません
また、TORCH(トーチ)症候群の1つである経胎盤感染による先天性の風疹では白内障・心奇形・難聴が三大症状として出現します
風疹は麻疹との比較する問題が多く違いをしっかりと覚えることが重要です
流行性耳下腺炎(ムンプス)
流行性耳下腺炎はムンプスウイルスによって引き起こされる感染症で、いわゆるおたふくかぜです
両側の耳下腺腫脹と発熱が見られます
小児では不顕性感染が約30%あるが、成人では顕性となることが多いとされています
風疹同様、腫脹が消失するまで学校への投稿が禁止されています
百日咳
百日咳は百日咳菌による感染症で、小児を中心として発症します
リンパ球優位の白血球増加、レプリーゼ(夜間に出現する痙攣様の咳、咳後の笛声音(whooping))
ウーピング(笛声音)は、連続する咳によって声門が狭くなったところに、吸気が通ることによって生じる音です
新生児は重症化しやすく、無呼吸やチアノーゼが生じます
ちなみに100日続くことから百日咳と言われていますが、実際は100日より早く治ることが多いです
細菌性肺炎
細菌性肺炎は様々な細菌によって発症しますが、成人における市中肺炎では肺炎球菌、次にインフルエンザ菌が原因菌として多いです
マイコプラズマ肺炎
非定型肺炎(非細菌性微生物によるもの)の中で最多
若者に多く、発熱、乾性咳嗽が見られます
血液検査では、寒冷凝集反応、赤沈亢進、CPR上昇が見られます
まとめ

- 韻 インフルエンザ
- 踏 風疹(3日はしか)
- む ムンプス(流行性耳下腺炎)
- 100 百日咳
- 歳 細菌性肺炎
- マイコ マイコプラズマ肺炎
どうでしたか?
感染症対策は、勉強のみではなく
現実世界でも対策しましょう
では、また。
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